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脳卒中（脳内出血や脳梗塞）は起こってからでは治療が難渋し、治療をしても後遺症が残り社会復帰が困難になる病気です。
病気が起こる前（未病段階）に病気になる原因を発見しようという意図で約30年前から脳ドック診療が始まりました。当初はくも膜下出血の原因となる脳動脈瘤（脳血管にできるコブ）を早期に発見することが主な目的でしたが、近年は脳血管が細くなって脳梗塞の発症する危険が高まっていないか、脳循環が障害されて将来認知症になる危険性はないか、など様々な脳疾患の早期発見、早期治療へつながります。

脳の健康診断（脳ドック）の対象となる方

血縁関係に脳卒中になった方がおられる場合、高血圧や高コレステロール血症、糖尿病などの生活習慣病を患っている場合は血管の老化（動脈硬化）が進みやすく脳血管を含め全身の血管病変が隠れていることがあります。
脳卒中も認知症も発症してからでは完全治癒が望める病気ではありませんので早期に検診を受け現状を評価し将来の病気の発症予防に取り組む必要があります。

脳の健康診断（脳ドック）の流れ

頭部MRI,MRA検査で脳と脳血管の形状、頸動脈超音波検査で頸動脈の形状、血管伸展性検査で全身血管の動脈硬化度合いを評価します。脳ドックは保険外診療（自由診療）であり費用は3～5万円位です。