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テーマは気象関連痛（天気痛）でした。クリニックへ頭や首の痛みを主訴に来院される方に痛みが強くなる誘因を聞くと”雨が降ったり、冷たい風が吹くとひどくなります”という方が結構いらっしゃいます。天気痛は気温や気圧の変化がある時に首や肩、後頭部に痛みが起こり、特に急な温度変化が起こるとひどくなるものです。2020年に行われた調査の結果で女性は約7割、男性は約5割の方がこの痛みをもっていることがわかりました。原因は耳の奥（内耳）にあるセンサーが気圧変化に反応して自律神経を興奮させて起こるとされています。治療は“天気は変えられないから我慢するしかない”と思わずに、まず自分の頭痛の特徴を知るために頭痛日記をつけて天気と連動しているか確認してみましょう。また症状が出るタイミングに合わせて鎮痛薬や抗眩暈薬を服用することも有効です。参加された職員さんにある脳外科の先生で気象予報士の資格を持っておられる方が上梓された本を紹介し知識を深めてもらいました。（2023年1月）