言葉が出にくい
- 2022年11月29日
- 言葉が出にくい
呂律が回らず活舌が悪くなることを構音障害といいます。これには舌やのどなどの構音器官の動きが未発達な機能性障害と口腔手術後などの構造異常による器質性障害、脳に異常があって起こる運動麻痺性障害の3つがあります。
突然に起こる構音障害は脳卒中を疑わせ、小脳に異常があると流暢さがなくなって言葉が途切れ、パーキンソン病では言葉の出始めがつかえる特徴があります。
舌の動きが悪いとラ行、咽頭部の動きが悪いとガ行、口唇の動きが悪いとパ行の発音が悪くなり診察時に注意して聞き取りながら病変の部位を想像します。
言葉がでにくいときの症状
言葉が出にくいという症状は活舌が悪くなる構音障害をいいます。
わかっていても名前が出てこない“ど忘れ”や理解ができずに正確に言葉で表現できない失語や失認とは異なります。
言葉がでにくいときの原因
構音障害の原因として
- 幼少時期にみられる舌が未発達で起こる場合
- 舌癌の手術後にみられる舌の構造異常で起こる場合
- 脳卒中の後遺症である舌の機能異常で起こる場合
の3つがあります。
治療法
舌や口腔内の病気や脳卒中の後遺症による構音障害は言語訓練をして少しずつ機能回復を目指します。言語聴覚士の指導の下に言語訓練を続けることで徐々に活舌が良くなることもあります。