意識を失う|たぐち脳神経外科クリニック|福岡市西区拾六町の脳神経外科

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医療コラム

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意識を失う

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意識を失う

意識障害の方を診察する時には脳に異常(脳卒中やてんかん発作)がある場合と不整脈や心臓疾患、自律神経障害による失神発作など脳に異常がない場合の判別が大事です。
意識障害以外に手足の運動麻痺や感覚障害の症状があったり、一瞬動作が止まって一点を見つめて口をもぐもぐさせるような異常動作がみられる場合は脳の異常を疑います。頭蓋内検査で脳内に異常が見つからない場合には、寝ている時と起き上がった時で血圧に変動がみられないか、脈の乱れはないか、心臓に雑音が無いかなどをチェックします。

意識を失うときの症状

立ちくらみのような失神発作では目の前が暗く感じたり、てんかんという脳の病気では突然手や足の震えが起こったり意識を失う前に起こる特徴的な症状がありますが、殆どの場合は意識を失う前ぶれ(前兆)があることはなく突然起こります。

意識を失う原因

強く頭を打って脳に障害を起こした時や脳血管が破れたり詰まる脳卒中という病気を起こした場合、また脳に腫瘍ができるなど頭蓋内に異変が起こると意識を失う原因になります。
脳に異常がなくても血圧が急激に下ったり、脈拍が極端に乱れた時にも意識を失うことがあり、大量のアルコールを摂取、有毒ガスの吸引、炎天下で水分補給をせずにいる時に意識がなくなることがあります。

治療法

意識障害の原因により治療が異なります。脳卒中や脳腫瘍など脳内に病変がある場合は迅速に適切な治療(手術)が施されなければ意識が戻らないこともあります。
不整脈や弁膜症などの心臓疾患がある場合はペースメーカーの装着や弁置換手術をすることで意識障害が起こらなくなります。十分に水分補給をして脱水を防止することや節酒するなどの生活習慣を見直すことも大切です。