院内勉強会を開催しました|たぐち脳神経外科クリニック|福岡市西区拾六町の脳神経外科

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医療コラム

院内勉強会を開催しました|たぐち脳神経外科クリニック|福岡市西区拾六町の脳神経外科

院内勉強会を開催しました

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今回は脳動脈瘤をテーマに院内勉強会を行いました。脳動脈瘤とは脳血管にできるこぶ(瘤)のことで、形状で嚢状動脈瘤、解離性動脈瘤などに分類されます。この1年間に頭痛を主訴に来院された方の中に頭部MRI検査を行い脳動脈瘤が見つかった方が数名おられました。その中には脳動脈瘤が破裂してくも膜下出血を起こしている方や、血管の一部が避けて出血準備状態にある方がおられ緊急治療を受けて二人とも元気に社会復帰されました。出血後や出血準備状態にある動脈瘤は緊急治療が必要ですが出血する前に全ての脳動脈瘤にその必要はありません。脳動脈瘤が見つかった時に我々脳外科医に求められることは将来的に出血する危険性が高いか否かの判断です。判断する根拠としては脳動脈瘤の形や大きさ、発生部位以外に家系に脳動脈瘤を持つ人がいるか、喫煙習慣があるかなどを聞き、定期的に検査を行い脳動脈瘤の形状が変化しないかを慎重に観察して治療の必要性を判断します。実際の脳ドック診療現場を取材に訪れたある新聞記者が自分に脳動脈瘤が見つかり治療に至るまでの気持ちの動揺、手術前後のストレスなどを纏めた書籍を一読しました。脳動脈瘤をもつ患者さんの不安がよくわかり今後も検査を受けて偶然に脳動脈瘤が発見された患者さんへの対応を考える上で参考になる一冊でした。(2023年4月28日)