院内勉強会を開催しました
テーマ：めまい（眩暈）に関する疑問
今回はめまいをテーマに院内勉強会を行いました。めまい（眩暈）とは体のバランスを保つ仕組みに異常をきたした状態で、クルクル回る（回転性めまい）とゆらゆら揺れる（動揺性めまい）がよく知られています。めまいの原因には耳に異常がある場合、脳に異常がある場合、それ以外のところに異常がある場合の３つがあります。耳の異常としては頭位変換性めまい以外にメニエル病や前庭神経炎、脳の異常としては体の平衡機能を司る小脳、脳幹部の血流障害、それ以外の所の異常としては眼（視力）の異常やうつ病などの精神的ストレス状態、不整脈や心臓弁膜症、自律神経異常や服用中薬剤によるめまい感などもあります。最近、特に高齢者で睡眠導入薬を長期にわたって服用している方がめまいを訴えてきた場合は薬剤変更や容量調整や降圧薬を服用中の方は血圧変動にともなう脳循環障害が隠れている可能性を疑って慎重に症状変化を観察する必要があると考えています。