頭が痛い|たぐち脳神経外科クリニック|福岡市西区拾六町の脳神経外科

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医療コラム

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頭が痛い

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頭が痛い

頭痛もよく相談を受ける症状です。緊急処置を必要とする脳内病変(くも膜下出血、脳内出血、脳腫瘍)があるか、脳以外の片頭痛や首や肩の筋肉の緊張から起こる頭痛かの判別をします。
頭痛以外に症状がなく歩いて病院を受診できる場合は殆どが脳内病変とは無関係な頭痛と思います。しかし例外もあり頭の検査をして脳内病変を確実に否定する必要があります。病変が見つからない場合には頭痛が起こるタイミングを聞き出し頭痛の誘因を探します。
頭痛を主訴に受診する方の7~8割は片頭痛で、前頭部や目の奥にズキズキする痛みがありひどくなると嘔吐して寝込んでしまいます。

頭が痛いときの症状

頭痛の訴えは人により様々です。痛みの性状は拍動性(ズキズキ)のもの、電気がはしるようなピリピリするもの、頭全体を締め付けるたような感じの痛みなどがあります。

頭が痛い原因

原因は大きく頭蓋内に異常がある場合と頭蓋外に異常がある場合の2つに分けられます。
頭蓋内病変の代表としてくも膜下出血や脳内出血などの脳卒中があります。この頭痛は今まで経験したことのない激しい痛みが突然に起こり嘔吐を伴います。“いきなり何かで頭をたたかれたような激しい痛みです”と表現されることが多いです。
頭蓋外病変の代表としては片頭痛(血管性頭痛)や緊張型頭痛(肩や首の筋肉のこわり)があります。

治療法

頭蓋内病変(出血や腫瘍など)がある場合は手術が必要で、起こしてから治療を開始するまでの時間がその後に手足の麻痺や言語障害などの後遺症を残すか否かの鍵となります。
頭蓋外に原因がある場合(片頭痛や緊張型頭痛)は適宜鎮痛薬を飲んで和らげます。2000年に片頭痛の特効薬(痛みを和らげる薬)が発売されて片頭痛治療が大きく変わり、更に2021年から片頭痛の発症を抑える薬(発症予防薬)が登場して片頭痛診療が進歩しています。以前は単に痛みを和らげる治療でしたが、現在は痛みが不定期に起こるその恐怖からの解放、痛みが起きても仕事や趣味などの日常生活動作への支障度を極力減らせる治療へと変わってきています。