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額や頬、歯に痛みが起こる三叉神経痛と瞼や頬がピクピク動く顔面けいれん、顔面の半分がマヒして動かなくなる顔面神経麻痺という病気があります。
三叉神経痛は突然電気が走るようなビリッとした痛みが特徴で歯を磨いたり顔を洗ったりする時に起こります。歯が痛くて歯科を受診しても異常が見つからずに脳外科、神経内科を受診してこの診断がつくこともあります。
顔面けいれんは瞼や唇に小刻みな震えが起こり放置すると徐々に震えがひどくなります。

顔が痛む、麻痺する、震えるときの症状

顔の痛み（三叉神経痛）の特徴は顔面の片側に電気がはしるようなビリッとした痛みが間欠的に起こります。目や鼻、口の周りに限局して起こり顔を洗ったり歯を磨いたりするっ動作で痛みが誘発されます。
顔の麻痺（顔面神経麻痺）も片側の目がつぶれない、口から水が漏れるという症状が突然起こります。
顔の震え（顔面けいれん）は目じりや口角部に小刻みな震えが起こりひどくなると日常会話や運転などに支障をきたすようになります。

顔が痛む、麻痺する、震えるときの原因

顔の痛み（三叉神経痛）と顔の震え（顔面けいれん）の主な原因は脳神経と脳血管の接触です。接触した血管の拍動が三叉神経に伝われば顔の痛みに、顔面神経に伝われば顔にけいれんが起こります。
顔の麻痺（顔面神経麻痺）はストレスなど原因不明なことが多いですが、帯状疱疹ウイルスによる感染が原因で起こる場合は麻痺の回復が遷延したり重症化することがあります。

治療法

三叉神経痛と顔面けいれんの治療は手術で脳神経と脳血管の接触を解除することで治癒します。手術以外にも神経痛を和らげる薬を服用したり、痙攣している顔面筋肉にボツリヌス毒素を注射する治療もあります。
顔面神経麻痺の場合は原因が帯状疱疹による場合は抗ウイルス薬の投与、それ以外では神経の保護、機能賦活目的でステロイドやビタミン剤の服用をしてマッサージを続けることが一般的な治療です。